カラーで!でっかく!(紙面の1/3くらい!)
転地養蜂について、わがみつばちの郷会長:西尾清克が載りました!

苦労は甘さの中
働きバチを「虫」、女王バチは「王様」。養蜂家はミツバチをこう言い習わして・・・
苦労は甘さの中
働きバチを「虫」、女王バチは「王様」。養蜂家はミツバチをこう言い習わしている。
「たくさんいるので名前は付けていないけど、みんなかわいい我が子だよ」。
転地養蜂を営む養老町の西尾清克さん(62)は、そう言って手塩にかけた巣箱を見つめた。
自ら創業したはちみつ販売会社「フラワーハネー」を長男の利也さん(40)に譲り、
季節の花を求めてハチたちと全国を巡る旅を10年前から続けている。
明治時代に始まった近代養蜂の発祥地として知られる岐阜県。
日本列島の「ど真ん中」という地理条件は、転地養蜂家の拠点としては最適地だ。
昭和40年代から権をあげて蜜源となるレンゲの作付が行われ、本県には国のレンゲ畑の
4割に当たる約3600㌶が集中する。西尾さんの父、由松さん(享年78歳)も転地養蜂を
営み、西尾さんが生まれる数年前に北海道から同県に居を移した。
転地養蜂の1年はせわしない。春に岐阜や鹿児島のレンゲ畑で蜜を採取した養蜂家たちは、
夏が訪れる頃、北海道の広大なクローバー畑に移動する。
花が蜜の良しあしを決めるとあって、養蜂家同士の縄張り意識は漁師にも劣らない。
近くに別の養蜂家が巣箱を置けば採蜜量が減ることもあるからだ。
こうして花に導かれるように全国を移動して、11月には岐阜に戻る。
「ハチたちが寄り添って暖かくなるように」と寝床を狭くするなどして越冬させる。
全国を旅し自然と共に生きる養蜂家たが、ハチを含め、その自然が相手だけに苦労も絶えない。
「自分のハチに刺されることはもちろん、
巣箱がスズメバチやクマなどの天敵に襲われることも多い。
ハチに付くダニの被害も深刻」と話す。
西尾さんは3年前の秋に、ダニにより約1000万匹のハチを失ったという。
現在、国内で流通する蜂蜜の9割は中国産。
コストの高い国産蜂蜜は長らく冬の時代が続いた。
だが、輸入品の一部で加糖や抗生物質の混入が明らかになり、
食の安心・安全意識の高まりとともにここ数年、国産蜂蜜の需要は伸びているという。
同社の販売コーナーには、西尾さんとハチたちが集めた
「れんげ」「あかしや」「マロニエ」「ぼだいじゅ」など、花ごとの蜂蜜が並ぶが、
養蜂家の仕事と苦労は甘さの中に隠れ、容易にうかがい知ることはできない。
「だからこそぜひ味わってほしい」。
利也さんは父親の蜂蜜に胸を張る。
色、糖度、風味がそれぞれ異なる自然の甘さが口に広がった。
(米盛菜美)
もちろん、ウチのハチミツは会長が採ったハチミツだけじゃないんですが、
養蜂家がそれぞれ苦労して採っています

わが社の社員も夏には北海道に借り出され、「転地」しています!
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